仕事や人間関係でイライラした日、家に帰ってついヤケ食いしてしまったり、深酒をして翌朝自己嫌悪に陥ったりしていませんか?
「ストレスを発散しなきゃ!」と思っても、気づけばいつも同じ、後味が悪い方法に頼ってしまう……。それはあなたの意志が弱いからではありません。シンプルに、「ストレスを感じた時の健康的な逃げ道(選択肢)」を知らないだけなのです。
今回は、心理学でも用いられる「ストレス・コーピング(ストレスへの意図的な対処)」という技術を応用し、お金も時間もかからない「ちっちゃなストレス発散法」をノートに大量にストックしておくワークをご紹介します。
これを読めば、もうヤケ食いに頼らなくても、自分の心を上手にケアできるようになりますよ。
この記事では、そんなストレス発散の悩みを解決する具体的なワークのやり方を、“口は悪いけど愛情たっぷりなお節介マスター、大阪のオバチャン”が、会話形式で分かりやすくご紹介します!
登場人物
ユミコ(「喫茶アローズ」のマスター)
ヒョウ柄の服と強烈なパーマがトレードマーク。小さな喫茶店「喫茶アローズ」を経営している。
常にカバンの中に大量のアメちゃんを常備。明るくガサツだが、なぜかどんなディープな悩みでも相談できてしまう不思議な包容力がある。
おせっかいが過ぎて、常連客の会社である「矢印工房」がバズるように世話を焼いている。
リョウ(29歳・「矢印工房」の中堅社員)
価値観カードやゲームを作っている会社「矢印工房」で働くサブリーダー。
責任感が強く、気遣い屋の頑張り屋さんゆえに、人に頼れず仕事を一人で抱え込みがち。
他人の顔色や評価を常に気にしてしまい、毎日モヤモヤした息苦しさや不満を抱えている。
ストレス発散の「手札」が少なすぎない?
カランコロン……。
夜の「喫茶アローズ」に、重い足取りでリョウが入ってきた。
マスター、こんばんは……。ホットミルク、ください……
なんやリョウちゃん、ええ加減な足取りやな。目の下クマできてるし、どないしたん? 仕事で嫌なことでもあったんか?
はあ……。後輩のミスをカバーしなきゃいけなくて、今日も残業でした。
イライラして帰りにコンビニ寄って、アイス3個とスナック菓子を買って全部やけ食いしちゃったんです。案の定、胃もたれしてて……
私、ストレスたまるといつも食べるか飲むかしかなくて。本当に自分が嫌になります……
あちゃー、あるあるやな。頑張り屋さんのリョウちゃんは、全部自分で背負い込むからすぐタンクがいっぱいになるねん。
せやけど、ストレス発散が『ヤケ食い』とか『スマホで夜更かし』の1パターン、2パターンしかないのはアカンで!
でも、他にやり方がわからないんです。ジムに行くとか、海外旅行するとか、そんなエネルギーもないですし……
ちゃうちゃう! そんな大層なことやのうてええねん。もっとちっちゃくて、タダですぐできる『逃げ道』をいっぱい持っとくんよ。
いざという時の技の引き出しが少ないから、パニックになって一番手っ取り早い『食』に走ってしまうんや。
よし、ちょっとそこにあるメモ帳に、『やったら自分が少しだけ機嫌よくなること』を50個、騙されたと思って書き出してみ!
ワーク解説:「ストレス・コーピング・リスト」の作り方
ユミコがリョウに提案したのは、心理学の分野でも活用される「ストレス・コーピング」の考え方を取り入れたワークです。
コーピングとは、「ストレスの基」に対して効果的に対処しようとする行動のこと。ストレスを感じた時に「どう対処するか」というアイディア(コーピングレパートリー)が少なければ少ないほど、人は手っ取り早い「暴飲暴食」「過度な飲酒」といった不健康な手段に頼りがちになります。
逆に、この発散法のアイディアを50〜100個持っていれば、どんなストレスの波が来ても「あ、今日はレベル3だからこの方法で対処しよう」と、余裕を持ってやり過ごせるようになります。
世界のトップ企業やプロも使う本格的なメンタルケア!
ユミコ自身は「そんなん知らんけど」というノリですが、実はこの「ストレス・コーピング」は非常に本格的で科学的な手法です。
例えば、NASAでは過酷な環境での宇宙飛行士のストレス管理に応用されてきました。さらに、Googleなどの最先端のシリコンバレー企業でも、優秀な社員が「燃え尽き症候群(バーンアウト)」になるのを防ぐため、このコーピングのスキルを学ぶ研修が導入されています。
また、スポーツの世界でも、オリンピックに出場するような超一流アスリートは「失敗した後にすぐガムを噛む」「深呼吸して靴紐を結び直す」といった、自分なりのコーピングをいくつも引き出しに持っていることが知られています。
このように、プロの現場でも取り入れられている「自分専用のコーピング・リスト」を、いざという時のためにノートにストックしてみましょう。
リスト作りの3つのコツ
- お金や時間をかけない「小さなこと」を書く
「ハワイに行く」「高級エステに行く」も良いですが、日常で頻繁には使えません。「お気に入りのハンドクリームの匂いを嗅ぐ」「帰り道に少しだけ遠回りして歩く」「猫の動画を3分見る」など、今すぐ、タダ(または数百円)でできることをたくさん書き出しましょう。 - 五感をフル活用した発散法に分ける
「見る」「聴く」「嗅ぐ」「味わう」「触れる」。五感それぞれを刺激する方法をバランスよくリストアップすると効果的です。
(例:好きな音楽を聴く、お香を焚く、フカフカのタオルに顔を埋める等) - 質より「量」を重視!最低50個ひねり出す
最初は10個くらいで手が止まるかもしれません。しかし「他に何があるかな?」と頭を絞るプロセス自体が、自分自身をケアすることに繋がります。
逃げ道がたくさんあるという「安心感」
マスター、なんとか50個ひねり出しましたよ……。見てくださいこれ。

おお、ええやん! 『無心でキャベツを千切りにする』とか『プチプチを限界まで潰す』とか、独特でええなあ(笑)。書いてみてどないやった?
なんだか、リストを作っている段階で少し心が落ち着いてきました。
私、食べる以外にも『お気に入りの入浴剤を入れる』とか『ひたすらアイロンがけをする』とか、自分をリフレッシュさせる方法をこんなに持っていたんですね。
せやろ! そのリストは言わば『リョウちゃん専用の防御魔法の書』や。
これから仕事でイラッとしたら、そのリストを見て『よし、今日は帰ったらNo.11の“美味しいお茶を淹れる”を発動させたろ!』って選ぶんよ。
ふふっ、技を発動させるって面白いですね。
選択肢がいっぱいあるんだって思うだけで、不思議と『いつでも逃げられる』っていう安心感が生まれました。もうコンビニでヤケ食いのアイスを爆買いしなくて済みそうです!
その意気や! これからはストレスとうまく付き合っていきや。
ワークシート無料ダウンロード
あなたも、「ストレス発散がお酒や食事ばかりになっている…」と感じたら、ぜひ自分専用のリストを作ってみてください。書き出すだけでも心が整っていくのを感じられますよ。
矢印工房では、このワークをすぐに実践できるオリジナルのPDFワークシートを無料で配布しています!スマホでも印刷でも使いやすいデザインです。
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この記事のまとめ
- ストレスに弱いのは、「発散法の手札(選択肢)」が少ないから。
- 「時間もお金もかからない小さな発散法」を最低50個、ノートに書き出してみよう。
- 逃げ道がたくさんあることを可視化するだけで、「いつでも自分の機嫌を取れる」という絶対的な安心感が生まれる。
ほんなら最後まで読んでくれたあんた! スクロールする指を止めて聞きや! この記事、役に立ったやろ? 役に立ったんやったら、さっさと下のボタンからTwitter(X)でシェアするんやで! ハッシュタグは『#矢印工房』や! おばちゃんとの約束やで!
マ、マスター! 圧が強すぎますって!……読者の皆様、もしよろしければ、このワークでどんな『技』を編み出したか、SNSで教えていただけるとすごく嬉しいです! よろしくお願いします!
他のワークも試してみませんか?
矢印工房では、この記事のように無料のPDF付きで自己分析ワークを紹介する記事を定期的に投稿しています。ストレスの逃げ道が作れたら、次は別のテーマにも挑戦してみませんか?


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